2017年08月31日

グラズノフ、過小評価の現実

ロシアの作曲家、グラズノフ(1865年〜1936年)
チャイコフスキーやリムスキーコルサコフの次の世代に生まれた事もあって、大物たちの影に隠れてしまう。
何をやっても比較されてしまうのね。
クラシック音楽界最後のメロディーメーカーでもあるのだけど、20世紀に入り、時代は不協和音が響き、旋律が作れる作曲家は時代遅れとされるなか、リロイ・アンダーソンのような軽音楽とされる管弦楽にはグラズノフの影響が大きいように感じる。
つまり、何か今風なのね。ドイツクラシックとの比較だけど。
少々パクっても元が割れないというより、模範とされるだけ管弦楽の手法が優れていたというところ。
今でこそ、もろにマーラーをパクってもハリウッド音楽の巨匠になれる時代だけど、それは逆に表面をなぞる手法であり、管弦楽法の”如何にではなく何故”を追求するのとは違う。

グラズノフという人は、多分、楽曲を記憶するという事に対して異常に優れていたのではないかと思われる。
それがまた、きちんと音楽感性に準じて再構成される。”如何にではなく何故”を解っていたはず。
そんな才能は、一つの深みを追った個性として認識されるより、多作さもあって、多くの人達からの記憶を薄めてしまったのかもしれない。

グラズノフの管弦楽的作法には、ゾっとするほどの凄味があったりするのだけど、それがまた旋律の美しさに隠れてしまったりする。聞き流すのではなくスコアを読み解くべき。
イマジネーションの柔軟性も今に通じる優れた手本でもあると思う。



弱冠20歳の作品。迷いもなく、もう既に完成されてるのが凄い。
ステンカ・ラージン はボルガの舟歌というロシア民謡で、この旋律、あんま好きじゃないのよね。
だけど当人も、そうらしく;;真に受けた旋律ではなく変奏で崩して進むと、
このバタ臭い旋律とはまるで違った美しい旋律が出てくる。この情感がグラズノフの正体で、後の作品を貫いている。
posted by musf at 14:50 | Comment(0) | Music Creation | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月29日

ふと考える曲作りの過程

それぞれのトラックに対するエフェクター使用は、曲作りの最中では、あまり頻繁にはやらない。
EQで下を押えてコンプで整えてとか、そんな事やってたら曲のアイデアはすっとんでしまう;;
何もしないでOKなら、それがベスト。エフェクターを使うことはない。
使う理由があって初めて使うわけ。
曲を完成させる必要がなく延々と直しができる者の特権かもしれないけど;
そんな過程で、エフェクターも含めて一番大事な調整って音量だよね。
フェーダー操作はエフェクターに勝るわけ。
欠点というか見落としがちな視点は、曲作りの最初、ベーシックなリズムやバックの基礎段階と、最終的な場面とではバランスが違ってくること。
最初から目一杯、音量を稼いでいたら、何も入らなくなってしまう。
解っていても、それって難しい。
感性として何を感じて、何をOKとするかは、曲作りの、それぞれの個所で違うわけではないから。
”どんな音楽か”というのを忘れて、”どんな音作りか”になってはだめだしね。

◆この音と、この音が繋がると、あるいは重なると、それが人の心にどんな効果を及ぼすのか。
そのピントが合った瞬間というのが音楽で、聴く事と作る事が一緒になる。

◆人が音楽を受け入れる間口って、とても狭いのよね。それを理解している人は希。
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2017年08月27日

T70改メモ

パイプの伸びる方向は上部が主だったけど、90℃違う前面に。
これが当って立体感が増す。
かなり好感度で、これは外せない角度になりそう。

単に音が良くなるなんてのは時間がたつと馴れて普通になるもんだけど、
いつ聴いてもゾっとするほど凄い音がある。
posted by musf at 22:45 | Comment(0) | Music Creation | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月22日

Outward修正

http://indiemusicpeople.com/artist.aspx?id=57897
だめだなあ〜と、つくづく思う。
何で気がつかなかったのか。
でも、まあ、かなり良くなった。
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2017年08月18日

T70改、音の遍歴メモ

なんだか、耳の性能が良くなってしまったせいか、あれこれ作り直しているので、過程メモ。
何気にヘッドバンドの重量化が大事。アルミ榛を曲げてゴムで固定。これで圧力も弱くできるので調整。
パイプの位置に関しては、ハウジングにツボがあるみたいで、中心部の上あたりが大事。
初期の満足が何だったのかというぐらい進化してる。
パイプの直径は16mmがベスト。厚みは0.5mm。この厚さならアルミよりスチールが上。このパイプは市販されていない。市販アルミだと直径16mmでも厚みが1.2mmになってしまう。
アルミと比べ薄いスチールは空間表現が一段上になる。
この変化は初代のテスラのみと思われる。Beyerdynamicの旧製品(831や旧990)では殆ど変化なし。
次世代テスラはドーナッツ部分が塞がれているし、ドライバがプラスチック製らしいので、ちょいとバランスのために力を削がれた感が否めない。
初代テスラが金属製なので、キンキンするという意見もあるようだけど、これは多分、誤解。
ドライバに何らかの振動を止める素材を付ける等、いろいろやったけど何も変化はなかった。
パイプの長さに関しては、まだ未知数なところがあるので、軽量化と共に今後の課題。
現在の重量は、1.2〜1.3kg、異常な重さだけど、横になってクッション等で支えると、そう苦痛は感じない。
次元の違う音を得るためだと思えば仕方ない;
posted by musf at 12:31 | Comment(0) | Music Creation | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月16日

シングル曲とSgt

BeatlesのSgt以前、リボルバーまでは、基本的な曲作りの有り方は、ヒットシングル。
多数作って出来が良ければシングル盤、残りでアルバム。(穴埋め曲もあるけど;)
ヒットするかどうかがバンド生命でもあったから、その可能性が曲作りの要であったわけ。
ところが、Beach Boysの「PetSounds」は、そうではなかった。
どうみても、ヒットシングルという方向性とは違う楽曲が並んでいた。
単純に、それも”あり”だなって気がついたと。
楽曲の方向性、イマジネーションが一気に広がる。
極端な言い方をすれば、良い曲である必要もない。音楽としての表現の可能性さえあれば良い。
当然、曲の構成も変わってくる。

Sgtは、同名の架空のバンド名。
Beatlesではない別なバンドが、ヒット曲作りとは違った音楽の有り方を探るコンセプト。
そんな言葉以上に、何かのエネルギーが舞い降りた。だからプログレなんてのも生まれた。

時代の流れを検証し、音楽の進化を受け止める。
それはまた、音楽の衰退を認めることかもしれないけど。
posted by musf at 17:15 | Comment(0) | Music Creation | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月12日

CDの高周波上げ

もう100枚以上、手持ちのCDを高周波上げしてCD-Rに焼き直している。
そんななか、もう素のCDは聴けない!というのがクラシック。
ロック系とは違い、クラシックというのは弱音・強音の差が激しく、弱音での、音のショボさが際だつ。
高周波って弱い音では限りなく消えてしまう。
生で聴くのに比べ、デジタルの弱点で、弱音高周波は沈んでしまうのね。
でも、マイクは、しっかり拾っている。弱いだけ。それをSlickEQ で上げると↓のようになる。
Glazunov-Kremlin05.jpg
殆ど消えて表示すらされない領域がSlickEQ の19〜22kHzを上げる(曲によるけど、3時前後ぐらい/方向)
図のようにしっかり表示され、弦楽器の表情も激変する。
SlickEQ では山なりの変化なので、高域全般が上がり、これをどう解釈するかは人それぞれ。
自分の耳とT70改では、これが本当の音だろうと思うわけ。

クラシック音楽の再生ではバイオリンという楽器の高周波が、どれだけ、こちらに届くかというのが基準で、シンバルの音を高周波とすると私の環境では悲惨な結果になる。
posted by musf at 04:55 | Comment(0) | Music Creation | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月09日

歯医者へ行ったら耳が良くなった?

だって、帰ってからPetSoundsを聴いたら、尋常じゃないぐらい音が良くなってる。
補強でアルミテープを2〜3cm付けたのだけど、その程度で変わる音じゃないし;;
歯医者へ行く前に聴いていたBeatles 1を聴いてみると、やっぱ違う。
すべてがクリアに聞える。
治療は休み前もあってか、上の歯全部直したとのこと。歯に伝わる振動で音が良くなったとか?
ドリルのような治療で頭蓋骨も響いたので、脳細胞のニューロンが、どっか正常になった?
あるいは聴覚部分の何かが変化したのか
なんか不思議。こんな事があるのかと。

これって普通は解らないだろうな。今の自分って、ちょっとの変化にも敏感だし、そもそも、微細な変化を聞分けられるヘッドフォンかどうかという事もあるし。
まあ、単に暑さで、おかしくなっただけか;;

でも、ふと、考えるに、頭蓋骨や歯並びもヘッドフォンからの振動は伝わるだろうし、滅多に感じられない経験だったのかもしれない。そう思った方が面白い^^
posted by musf at 14:04 | Comment(0) | Music Creation | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月04日

セミの鳴声と高周波とデジタルの関係

ベランダで植木に水をやっているとき、目の前の電柱にミンミンゼミが止って鳴きはじめた。
この小さな身体で、よくこんなうるさい音を出すもんだと感心する。
2〜3mぐらいの距離で聞くと、いつも聞くミーンミーンという音だけでなく、かなり高い高周波が聞こえる。
おなかの共鳴がミーンで、羽をこする時の摩擦音が高周波なんだろう。
普通、街を歩いて耳にする鳴声では、この高周波は聞こえない。近くでジーっと聞いていて初めて解る。
音が高くなれば届く距離が短くなるわけだけど、それを実感した。

シベリウスの交響曲1の高周波調整をやり直しているとき、この曲、弱音と強音の差が激しいのだけど、バイオリンの弱音が籠った音で始り、音が大きくなるにつれ、やっと高周波が出てくる。
弱い音だと高周波は届かない。マイクで拾い辛いだけでなく、デジタルは弱音に弱い=高周波に弱い、となる。
クラシック音楽の録音は、多くのマイクを使うマルチ録り、だけでなくステレオ一発録りも多い。

マルチなら問題ない、というわけではなく、一般的にオケ全体を自然に受け止める距離でのデジタル録音は、高周波が弱くなる。
ロックやジャズに比べクラシックが録音として面白くなかったのに、高周波上げで一気に甦ってきたのは、そんな理由だった。
ぼやけた音で聴くクラシックは雰囲気だけのBGMなら良いけど、真剣に聴くには値しない。
以前は、それで満足していたのだけど;;

良い音というのは、高低がフラットでバランスが良い、のではなく、
その音が、音楽として機能しているかどうかだと思う。
測定して計る結果も意味はない。
何故、その音なのかが究極の証なわけ。
そうやって作られた音楽は、同様な理屈で聴く側に届く。

音楽の本質に時間の隔たりはない。
クラシック音楽を歴史的な時間差で眺めるのではなく、その場へと運んでくれる役目。
それが高周波かもしれない。
posted by musf at 00:58 | Comment(0) | Music Creation | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月02日

T70改メモ

ヘッドバンドは重さに堪え兼ねて伸びてしまうので固定しているが、ここを更に補強。
ヘッドバンドとハウジング側にアルミ線で輪を作りゴムバンドで繋ぐ。完全固定はしたくないので。
耐震ジェルを半分にして乗せ、上からアルミテープ。
この辺のグラつきが音に影響するのは大きかったようで、予想以上に音は激変。
もっと早くやるべき個所だったか。
CDの情報量にも驚く。
posted by musf at 00:03 | Comment(0) | Music Creation | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする



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